高校生の力で厳美を元気に
今年度、一関工業高校さんでは「技術・知識を地域に繋げるプロジェクト」と題し、
授業で培った「技術・知識」を地域の活性化に役立てることを目的に各地で活動しています。
土木科3年の6名は厳美地域の課題を探るため、7月から視察などを行ってきました。
その結果、自然豊かな観光地である厳美に癒しを求めて訪れる観光客や、地域の高齢者が利用できる憩いの場に、
“くつろぎの空間の場をつくる”を目指して、ベンチを制作し設置することになりました。
制作に当たり、材木店さんからアドバイスをいただきながら、質感や美しさ、耐久性などを考慮して木材を選び、美しさや親しみやすさ、安定性などを考慮してデザインを考え、図面の作成、各部材の作成、塗装、組み立てなど一貫して生徒主導で行ったそうです。
ベンチは6台制作していただき、11月3日の文化の日に各地に設置していただきました。
このうち、真湯遊歩道のベンチは設置後すぐにクマの被害にあってしまったため、
冬期間中に工業高校に持ち帰り修理して来春再度設置していただく予定です。
(被害にあったベンチとクマのはく製を、厳美地区民文化祭で展示)
また、厳美市民センターのベンチは、12月12日から開催される「厳美ひかりの森」で、
市博物館の林間広場に設置し、フォトスポットとして多くの皆さんが集う場所として活躍していただく予定です。
(昨年の「厳美ひかりの森」の様子)
これからの時代を担う高校生が、地域を知り、自ら課題を見つけ、解決の糸口を探り、
仲間と力を合わせて課題解決に取り組んだことは、郷土を大切に思う気持ちに繋がるのではないでしょうか。
近い将来、大切な人と厳美を訪れ、仲間たちの名前が刻まれたベンチに腰かけ、この時の思い出話をしながら、くつろいで欲しいと思います。