伝統は受け継がれて五代目へ かっこうだんご
明治創業。厳美渓だんごの元祖「空飛ぶだんご」
四代目・千葉晴夫さんの訃報から二週間、伝統は息子の千葉陽介さんに引き継がれ、
かっこうだんごは2020年4月12日より営業を再開しました。
今までと何か変わりましたか? との問いに、陽介さんは、
「特に変わりません。今まで通りです」
と、真っ直ぐな目で語った。
それもそのはずだ。
25歳から父の下でだんごを作り続けて早17年。
これまでに培った修行ともいえる経験が、揺らぐはずもない。
また、カゴを引く晴夫さんの弟・信義さん、そして、お母さんや店の従業員の皆さん。
陽介さんには心強い家族がいる。
現在、諸般の事情を鑑み、店内飲食はできないが、
持ち帰りのだんごを求めて、再開を心待ちにしていたお客さんで店の前は溢れていた。
取材の最後に、
「箱代が高くて、ちょっと値上げさせてもらいまいしたけど。これ以上は無理だな……」
と、申し訳なさそうに苦笑した顔には、
だんごに対する愛情と、商売に対する実直さが浮かんで見えた。
たとえ時代や世代が変わっても、
受け継がれた技とたゆまぬ努力の積み重ねの上に、伝統の味は守られている。
だんごの種類はあんこ、ごま、みたらしの3種類。
だんご価格表- 1本
- :140円
- 皿3本
- :420円
- 皿5本
- :700円
- 持ち帰り3本
- :450円
- 持ち帰り5本
- :750円
- カゴ3本
- :500円
店頭では一本からでも購入できます。
現在、店内での飲食はできません。
店頭でのお持ち帰り販売と、渓流をはさんだ対岸からのカゴ販売を行っております。
郭公だんご
〒021-0101 岩手県一関市厳美町滝ノ上211
TEL:0191-29-2031
営業時間:9:00~15:00
営業期間:3月11日~11月30日
駐車場:有り(道路挟んで向かいの敷地と店向かって右側)
この記事は店舗取材に基づき掲載しています